<1アマへなちょこ受験記>

1、 第1級アマチュア無線技士の作り方
 規制緩和の流れでアマチュア無線の試験が簡単になった事は知っていました。
特に無線通信術はほとんど形式的??。3アマの実力があれば1・2アマでも実技免除になります。昔話ですが私が2アマを受けたときは送信・受信とも実技があり紙テープの回るごつい機械の前で緊張して電鍵をたたいた記憶があります。打ち終わった後で検査官のため息に冷や汗タラリ・・・。
 1アマはなんと言っても和文が大きな壁でした。試験問題も全て記述式、1・2アマの試験問題がマークシート形式に変わったのはかなり前ですが2アマの資格で1アマの実技免除との情報に受験を決意したのです。

2、 受験の受かり方研究
 合格するにはまず敵を知れ!??。
法規が25問、工学が30問。問題は正解選び誤り選びの選択式A問題(各5点)、穴埋め・正誤選びB問題(各1点)のマークシート方式です。工学が150点満点で105点、法規が125点満点87点で合格です。考え方を変えると工学で9問、法規で7問捨てることができるのです。法規は法律が変わらない限りほぼ過去問題と同じですから最大の難関は工学です。
しかし工学も過去問題から多く出題されていますし、長くハムライフを送っている方はわかる問題も出てくるかもしれません。2007年12月の試験でも誤り選びで「太陽黒点が多いときには電離層の電子密度は小さくなる」と言うサービス問題も出ています。105点でも満点でも合格は合格気楽に受けましょう。
 気楽にといっても50歳を目前のおじさんの頭には限界があります。闇雲に問題集を丸暗記では効率も良くありません。(法規はほぼ丸暗記・・・)文系のおじさんは見慣れない数式を見ると頭が痛くなります。そこで解決のヒントがCQ出版社から出ている「楽しく覚える1アマ攻略」。覚え方のコツが目から鱗状態!!!感心しました。ここに出ている重点を単語帳で暗記・暗記、理論的には(?)ですが合格するためには最適です。最終的には問題集を暗記しましたが・・・。

(写真三種の神器)

毎日コツコツとお勉強、学生時代にこれだけ勉強に打ち込んでいたら別の人生が開けたかも・・・しかし好きなことだから出来るのです。「学問に王道なし」何とか頭の中が整理できるまで1年の歳月を要しました。

3、 諦めないことが大事
これだけ条件は緩和されているのに上級ハムになる人は少ないのでしょう。2007年12月期の北海道会場の1アマ受験者は10名位でした。9:30から法規の試験、1時間ぐらいで終了し退室しました。1問怪しかったのですが後の問題はほぼできたと思います。通信術は免除なので工学の開始13:00まではかなり時間があります。近くの喫茶店で軽く食事をしながらもう一度問題集に目を通します。たまたまその時目を付けていた「レシオ(比)検波回路」が問題に出たのがラッキーでした。最後の最後まで油断できません。やはり20問くらいは過去問題から出ています。計算問題は目をつぶって真ん中をマーク。直後の感触ではギリギリかと半分あきらめ・・・。怖くて答えあわせができません。

(写真嬉しいお知らせ)

やりました・・・・昭和48年10月に電話級アマチュア無線技士、昭和62年8月に第2級アマチュア無線技士の資格をとり、今年ようやく最高資格をゲットしました。自己採点では法規119/125・工学110/150でした。結果がわかってから採点しました。
めでたくへなちょこ第1級アマチュア無線技士の誕生です。

2007年1月5日   JH8AHO

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