<<ああハイパワー局への道>>
<なにはともあれ上級資格>
アマチュア無線の大きな目標の一つは上級資格を取ってハイパワーの無線機を使う事でしょう。「東京10W」ではありませんがホームページを検索すればすぐその人の資格と免許上の出力が分かってしまう時代ですから、だいたいあの人は何W出ているかは分かってしまいます。(狭い世界ですから・・・)私も大学では文学部だったので完全な文系人間なのですが、「すきこそ物の上手なれ」のことわざ通り、必死に勉強しました。丁度地方に転勤になって他にやることもあまり無かったので2級の資格と中型二輪の免許に挑戦しました。
まだ○×式になる前だったので全門記述方式でした。またCWは送信の試験もあった時代です。法規はまだ良いのですが、工学の計算問題は式だけでパス!完全丸暗記で何とか3回目で合格しました。当時は合格者の氏名が新聞に掲載されそれを読んだ親父が「何か悪いことでもしたのか」と電話を掛けてきたのが思い出されます。教訓「文系人間はとにかく丸暗記」。めでたくCWのできないヘッポコ2級アマチュア無線技士の誕生です。
<苦労が多かった昔の(合法)ハイパワー局>
開局してからしばらくたち仲間も増えてくるとその中で上級資格に挑戦し合格する局も出てきました。リグもハイパワー機でも終段がソリッドステート化され始めてはいましたが多くはHFトランシーバー(TR)+トランスバーターで申請していました。特にFT101シリーズとFTV650Bの組み合わせはALCを調整するだけで50W前後のパワーが出たので人気があったようです。親機の基本性能もそこそこだったのでかなり多くの人が使っていました。最近でも6mのモノバンドTRが無くなってからは高級HFTR(TS940・TS890・TS950など)+トランスバーターはかなり使われていたようです。現在はTSSで書類審査依頼をすると簡単に200Wまでの固定免許がもらえますが昔はかなりの泣き笑いがありました。特に50Wでも電監(地方電波管理局・総合通信局の昔の呼び方・私は「でんかん」の方がピンときます)にリグを持ち込み審査しなければなりませんでした。規定の出力を超えてしまうと「再審査」となってしまいます。無線機屋さんで出力をちゃんと測定していくのですが実際に測定している計器との誤差に泣かされる局も多くいました。「どっちが正しい」なんて野暮なことは言いません。とにかく出力を抑えて再審査を受けなければどうにもならないのです。私の知っている局は3回も戻され本人も頭に来て20Wに落として審査を受けたらギリギリ合格だったとか。ALCを調整するたびに高圧コンデンサーを中和するバチバチという音が響き渡っていました。
たまたま某ローカル局が申請に行くとのことで荷物もちの一人として同行することになりました。申請するリグは当時の6mベストセラー機IC―551Dです。輸出仕様はタップスイッチだけで120Wも出るリグでした。今でこそ200Wまでなら既成のリグもありそんなにビックリしませんが20数年前はちょっと怖いくらいの出力です。当然国内仕様になっていたのですが・・・。まず審査を受ける部屋に案内されます。床・天井・壁・窓に至るまで銅版で覆われた不気味な部屋。数々のプロ用の測定器が所狭しと置いてあります。「それでは機械を調整してください」と審査官が言って少し席をはずしたとき「うっ!!!」という本人のうめき声が・・・。なんとパワーメーターの針(電監のもの)が100W近くを指しているではありませんか!そこに居た全員が固まってしまいました。しかし調整をして50W出力で無事審査完了。無事免許も発行されました。めでたし!めでたし!!
<不法ハイパワー局に対する私の考え>
10年ほど前から電波利用税を払っています。周波数も限りある資源ですからたかが「お遊び」で使っている私にしてみれば喜んで払いたいところですが、2mや430の無法電波が無くならないのは誰のせい?と考えると払うのが馬鹿らしくなります。無線の技術も最先端を担っている日本なのですから不法局の取締りなど簡単にできそうなのですが・・・
電波法違反は立派な犯罪だということをきちんと啓蒙してほしいものです。
実際に100Wの免許を持っていてもこれ以上の出力はいらないと思います。何が何でもパイルの1番最初にゲットしたいなら話は別ですが。そんな方は外国の局に習って小高い山でも買って大アンテナファームでも作ったほうが健全ではないでしょうか。今のところコレが私の宝くじを買い続ける理由なのです。

2003/12/05掲載


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