プチ受信機マニア

気が付いてみたらシャックの棚には4台の受信機が鎮座しています。もらい物あり、定価購入あり、オークションにて手に入れたものありですが、机に座っているときには必ずどれかのスイッチを入れるようにしています。あまりお金をかけられないのでプチマニアで終わっていますが・・・。本当はコリンズの受信機を手に入れるのが夢です。

<DRAKE SPR−4>

アメリカ製。私が開局したときには(1970年代の前半)まだ現役で販売されていました。手に入れた古い無線雑誌にも広告が載っていました。今でも時々見かける4シリーズの送受信機がセットで50万円位していたのではないでしょうか、このSPR−4はアメリカ流に言えば程度の良いオールモードの「ラジオ」です。シングルスーパーのオールトランジスター(もう死語)でしたがそれでも定価は18万円くらいしていたと記憶しています。標準バンドは0・2、0・5、1、6、7、9・5、11・5、15、17.5、21・5Mhzと変則的で日本で使い物になるのは7Mhzのハムバンドと9・5MhzのBCLバンドくらいでしょうか。やはり30年の歳月は古さを感じさせますが今でも十分実用になります。標準仕様では寂しいので水晶を手に入れて聞けるところを増やしました。8・5MhzのAIRバンド、18Mhzと21Mhzのハムバンドはちゃんと聞けるようになりました。古きよき時代の音が聞こえてきそうです。


<ケンウッド R−2000>(上段)

この受信機が売られた頃からトリオからケンウッドに社名が変わった時期だったと思います。HFで10チャンネルのメモリー付き、スキャンもできて、VHFコンバーターをつけるとほぼゼネカバになります。叔父の形見分けでもらってきました。叔父は公務員でハムの免許も持っていなかったのですがなぜか晩年にこの受信機と後述のFRG−965を買い込んで聞いていたそうです。男のロマンでも見つけたのでしょうか・・・。ケンウッドも結構受信機を作っていますね。R−600からあこがれのR−820、1000、2000最後はR−5000で終了だったでしょうか。性能は平凡でもデザインの洗練された外見はさすがと言えます。ただしHF受信機ならちゃんとA/BVFOを独立させてほしいものです。バンド切り替えSWがありますがいまいち使いづらいのです。なにせアナログ人間なもので。

<アイコム ICR−7000>(下段)
この受信機は紛れも無く高級V・UHF受信機です。25Mhzから上を聞くことができますがこの当時に1.3Ghzを聞けるところにこだわりを感じさせます。この機械もVFOは使いづらいのですが豊富なスキャン機能とテンキー入力で十分カバーしています。ハム仲間からお友達価格で購入しましたがTVコンバーターも付いており使えることは確認しました。細かなことですがREC端子が前面に出ていて大変重宝しています。やはり受信機には必要です。以前見かけたオークションに出ていた説明コメントに「なぜかメモリーチャンネルが浮き上がってしまって・・・ジャンク扱い」と書いてあるのを見ましたが、これはメモリーナンバーをテンキー入力してメモリーチャンネルを押すとすぐにQSYできる優れものの機能なのです。チャンネルとして周波数を扱う限り大変使いやすい機械です。


<ヤエス FRG−965>

この受信機はヤエスが始めて送り出したV・UHFの中堅レシーバーですがあまり使い勝手がよくありません。ちゃんと独立したVFOは付いているし、スキャン機能も充実しているのですが操作性が悪いのです。コンパクトなパネルに機能を詰め込みすぎたのでしょうか。テンキーの使い方、メモリー入力、メモリー呼び出しなど一つ一つの操作がしっくり来ないのです。慣れのせいでしょうかそれとも・・・。最近のオークションでよく見かけます。かなりの台数が出回っている割にはお高いような気がします。


<アイコム ICR−2>


アイコムのハンディ受信機この前にR−1がありますが、かなり機能を省略して低価格で販売していました。ハンディのRシリーズは今でも続いていて、AORの8000シリーズと競り合っています。性能だけでなく値段も競り合っていて8万円を超える定価には参ってしまいますが・・・。R−2はテンキーが無くはじめにメモリーをするときはちょっと大変ですが使うときには必要十分な機能となっています。いつも居間に置いて非常時に備えています。サイレンが鳴ると活躍します。


<受信機考>
今のトランシーバーはゼネカバ対応がしているのがほとんどです。しかし、ハムの世界でも受信機を使ってSWLやBCLを楽しむことが極端に少なくなっているのではないでしょうか。ハム人口の減少や科学ばなれなどこの世の中ではロマンを見つけること自体が難しいことになっているのでしょうが・・・。やはり私は一人のハムとして見つけて行きたいのです。さあ皆さん受信機(トランシーバー)のスイッチを入れましょう。

2005年9月23日   JH8AHO


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